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行列

MATXで一番用いることの多い型がこれです。MATXはほとんどの行列 の計算をサポートします。また,普通の数式で表現出来る為,ソースが非 常に見やすくなります。

行列は次のように書きます。

  A = [[ 1 2 3 ]
       [ 4 5 6 ]
       [ 7 8 9 ]];
C言語と同様に空白や改行は意味をもたないので,詰めて書いても構いませ ん。四角ブラケット``['', ``]''で行の始めと終りを示し, 更に外側で行列の始めと終りを示します。成分は``('', ``)'' で参照します。
  A(1,1) = 1; A(1,2) = 2; A(1,3) = 3; 
  A(2,1) = 4; A(2,2) = 5; A(2,3) = 6;
  A(3,1) = 7; A(3,2) = 8; A(3,3) = 9;
でも同じことです。 C言語では``['', ``]''で配列の中身を 参照しますが,MATXでは``('', ``)''ですので,注意して 下さい。またその番号もC言語では0から始まりますが,MATXでは1から 始まります。これらの行列は行列エディタmatedでも書けますし, matxのコマンドラインで
  MaTX(2) read A
とすれば書けます。Matrix宣言されている変数はスカラと同様に式 に書けます。例えば状態方程式は次の1行で書けてしまいます。
  A * x + B * u
これらの例はシミュレーションの節で述べます。

Masanobu KOGA 平成11年9月20日