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複素値
MATXの全ての演算や関数の記述において,
複素数値を実値と区別なく使うことができる。
複素値は,一対の実値をコンマで区切って丸括弧 ( と )
で囲むことによって簡単に記述することができる。たとえば,
a = (3,4);
と記述すると
a = (3.00000000E+00, 4.00000000E+00)
となる。そして,複素行列を記述するための簡単な方法は少なくとも2つあって,
一方は,
A = ([[1 2][3 4]], [[5 6][7 8]]);
であり,もう一方は
A = [[(1,5), (2,6)][(3,7), (4,8)]];
である。両者は同じ結果を導く。
また,
x = $;
A = 3*x^2 + 4*x + 5;
B = 6*x^2 + 7*x + 8;
C = (A, B);
のように記述すると
C = (3,6) s^2 + (4,7) s + (5,8)
となる。複素値の実部と虚部は関数Re()とIm()によって
取り出すことができる。
Masanobu KOGA
平成10年8月19日