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matcのオプション

matcのオプションを次の表に示す。              
 
 
表 2.2: matcのオプション
オプション 機 能
-mm 各ファイルに対しCコンパイルを行わず
  cファイルを生成する
-c 各ファイルに対しリンクを行わず
  oファイルを生成する
-v バージョンとCコンパイラ呼び出し情報を表示する
-o prog 実行可能ファイルの名前を prog とする
-static スタティックリンクを行う*
-nocpp Cプリプロセッサによる処理を行なわない
-nomm mm以外の拡張子をもつファイルをコンパイルする
-Darg argをCプリプロセッサに渡す
-Ncdddd 内部バッファの大きさを ddddバイトとする
-Npdddd プログラムコードのサイズを ddddステップとする
* : このオプションはSunOS, Solarisでのみ有効。

MathematicaMapleの出力コードのように1個の式がとても 長いとき,-Ncオプションで内部バッファのサイズを大きく, -Npオプションでプログラムコードのサイズを大きくする必要がある。 内部バッファのデフォルトのサイズは50000バイト (MS-DOS版は10000バイト), プログラムコードのデフォルトのサイズは50000ステップ (MS-DOS版は10000ステップ)である。

[例] 4つのソースファイルから実行可能型ファイルmainを作成する。 mmファイルから一旦Cファイルやオブジェクトファイルを生成し,コンパイル, リンクする。


% emacs main.mm sub1.mm sub2.mm sub3.mm
% matc -mm main.mm sub1.mm         // main.c, sub1.c 生成
% matc -c sub2.mm sub3.mm          // sub2.o sub3.o 生成
% matc -c main.c sub1.c            // main.o sub1.o 生成
% matc main.o sub1.o sub2.o sub3.o
% main




Masanobu KOGA 平成10年8月19日