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matcを用いた実行可能ファイルの作り方

 

MATXのプログラムはC言語のプログラムと同様に複数の関数から構成される。 普通は,関数には自分の好きな名前を付けてもよいが,mainは特別な 名前である。コンパイラ(matc)を使って実行可能型ファイルを作成したとき, プログラムの実行は関数main()の先頭から始まる。 これは,プログラムにはどこかに関数main()がなければならないことを 意味する。   ただし,インタプリタ(matx)を使ってプログラムを実行するとき, プログラムのどこからでも実行を始めることができ, main()をプログラムの中に作る必要はない。

1.
拡張子mmのMATXソースファイルmmtest.mmを エディタで作成する。
2.
ソースファイルをコマンド``matc mmtest''でコンパイルし, 実行可能型ファイルmmtest(Windowsの場合,mmtest.exe) 作成する。
3.
作成した実行可能型ファイルmmtest (Windowsの場合,mmtest.exe) の名前をコマンドラインで入力する。

ソースファイルをコマンドラインで指定するとき,拡張子mmを省略できる。  オプション-nommを指定すると, mm以外の拡張子をもつファイルをコンパイルできる。 実行可能型ファイルの名前は,引数として与えられた先頭の ファイルのファイル名から拡張子を除いたものとなる。 実行可能型ファイルの名前は``-o prog''のように指定できる。 matcを引数なしで実行すると,インタラクティブ・モードで起動され, プロンプト``matc (1)''が表示される。 このモードは,プログラムのデバッグに便利である。 プログラムの実行中にエラーが発見されると,エラーメッセージが 画面に表示され,実行が中止される。 詳しいエラー情報がログファイルMaTX.logに出力される。

[例] 4つのソースファイルから実行可能型ファイルmainを作成する。


% emacs main.mm sub1.mm sub2.mm sub3.mm
% matc main.mm sub1.mm sub2.mm sub3.mm
% main




Masanobu KOGA 平成10年8月19日