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小さな行列の最も簡単な記述方法は,行列の成分を
スペース,タブ,改行,コンマ ``,'' のいずれかで区切って書き並べ,
四角ブラケット [ と ] で囲むことである。
ただし,マイナス単項演算子(-)
を含む成分は,コンマ ``,'' で区切るか,括弧で囲まなければならない。
A = []は,0
0の行列を意味する。
四角ブラケット [ と ] は,
行の始まりと終りを示すためにも使われる。
各成分の間には,任意個のスペースと改行を挿入することができるので,
プログラムが読み易くなるように記述することができる。
一方,大きな行列は,小さな行列を成分として構成する。
例えば,
の実数行列は,次のように
A = [[1 2 3][4 5 6][7 8 9]];
あるいは,もっと自然な様式
A = [[1 2 3]
[4 5 6]
[7 8 9]];
で記述でき,結果は
=== [A] : ( 3, 3) ===
( 1) ( 2) ( 3)
( 1) 1.000000E+00 2.000000E+00 3.000000E+00
( 2) 4.000000E+00 5.000000E+00 6.000000E+00
( 3) 7.000000E+00 8.000000E+00 9.000000E+00
となる。
Masanobu KOGA
平成10年8月19日