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行列の成分に異なるクラスの値が存在する時,以下の規則に従って
自動変換が行なわれる。
- 1.
- 成分の整数は全て実数に変換される。
- 2.
- 成分に複素数又は複素行列が存在する時,
全ての成分は複素数に変換される。
- 3.
- 成分に多項式又は多項式行列が存在する時,
全ての成分は多項式に変換される。
- 4.
- 成分に有理多項式または有理多項式行列が存在する時,
全ての成分は有理多項式に変換される。
- 例外
- 成分が全て文字列の時,それらを結合した
文字列に変換される。
(Matlabとの互換性のための規則であり,
一般ユ−ザは,使用すべきでない。)
ただし,成分中に式がある場合,式の解釈が行なわれた後,自動変換が行なわれる。
次のような間違いを犯す可能性があるので,注意すること。
M1 = [1/2, 3/4, 4/5, 5/6];
この結果は,ユーザの予想と反して,
の零行列となる。
望みの結果を得るためには,
M1 = [1./2., 3./4., 4./5., 5./6.];
としなければならない。
Masanobu KOGA
平成10年8月19日