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コマンドライン履歴・編集
MATXはコマンドラインの編集機能や履歴機能を提供する。
インタプリタmatxを対話的に使う場合,
この機能を用いると入力編集がとても簡単に行なえる。
コマンドライン編集機能のキーバインディングを以下の表に示す。
記号 ^
は,
キーを押しながら続く文字
を同時に押すことを表す。
例えば, ^
C は,
キーを押したまま
キーを同時に押すことを意味する。
表 2.3:
コマンドライン編集機能のキーバインディング
機能 |
キー1 |
キー2 |
左移動 |
^ B |
← |
右移動 |
^ F |
→ |
前のコマンド |
^ P |
↑ |
後のコマンド |
^ N |
↓ |
行の始め |
^ A |
|
行の終り |
^ E |
|
1 文字を削除 |
^ D |
DEL |
前の 1 文字を削除 |
^ H |
BS |
履歴を表示(行の先頭で) |
^ H |
|
行末まで削除 |
^ K |
|
削除した文字列を出力 |
^ Y |
|
画面のクリア |
^ L |
|
画面の再表示 |
^ R |
|
matxの終了時に,履歴は作業ディレクトリの
ファイル(.matx_history)に保存され,起動時に自動的に読み込まれる。
すなわち,前回のセッションの履歴を利用できる。
-nohistオプションで履歴機能を無効にできる。また,コマンドライン
の先頭で
を入力すると,全ての履歴が番号と共に表示される。
!番号のようにすれば,履歴を直接利用できる。
履歴の長さなどを設定する環境変数を表2.4に示す。
表 2.4:
履歴の設定
環境変数名 |
目的 |
デフォルト |
MATX_HISTSIZE |
履歴の長さ |
50 |
MATX_HISTFILE |
履歴を保存するファイル |
.matx_history |
MATX_HISTFILESIZE |
ファイルに保存する履歴の長さ |
50 |
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Masanobu KOGA
平成10年8月19日