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行列の配列(ピース行列の利用)
行列は,実数,複素数,多項式,有理多項式の1次元または2次元の配列として
考えることができる。
同じ大きさの行列を成分とする配列は,ピース行列を使って記述する。
大きさの異なる行列を成分とする配列を記述するためには,リストを利用しなければ
ならない。
ピース行列は,行列の配列の大きさの単位を指定するために使われる。たとえば,
A = [[1 2][3 4]];
AA = Z(2, 3, A);
によって,行列Aを縦に2個横に3個並べた 4 x 6 の零行列ができ,
AA(0, 0, A) = [[1 2][3 4]];
AA(1, 2, A) = [[5 6][7 8]];
によって,
が得られる。ここで,A行列はAA行列のピース行列
(Piece Matrix)と
呼ばれる。別の行列B = [1]をAA行列のピース行列として使って,
B = [1];
AA = Z(2, 3, A);
AA(0, 0, B) = [[1 2][3 4]];
AA(1, 2, B) = [[5 6][7 8]];
とすると,
となる。
Masanobu KOGA
平成10年8月19日