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(2001年4月15日以来)

MaTXの公式解説書

「制御・数値解析のためのMaTX」の表 「制御・数値解析のためのMaTX」の裏 古賀雅伸:制御・数値解析のためのMaTX, 東京電機大学出版局
(301ページB5版 + CD-ROM, 3,500円) ISBN4-501-53100-2
前書きの抜粋目次

「Linux・WindowsでできるMaTXによる数値計算」の表 「Linux・WindowsでできるMaTXによる数値計算」の裏 古賀雅伸:Linux・WindowsでできるMaTXによる数値計算, 東京電機大学出版局
(489ページB5版 + CD-ROM, 5,000円) ISBN4-501-53110-X (詳細リファレンス付)
前書きの抜粋目次

「本の売り上げの1%がWWF Japan に寄付され,国内外の自然環境保護に活かされます。」
本の訂正 (間違いや誤植を見つけられた方は 著者 までご連絡下さい。)


o目次

oドキュメント

o関連情報


oMaTXとは

MaTX(マットエックス)は,科学や工学に必要な数値及び数式計算をサポートす る記述性に優れたプログラミング言語です。MaTXは, 東京工業大学工学部制御システム工学科 および 情報理工学研究科情報環境学専攻 において 古田勝久教授 の支援により 古賀雅伸 が開発し,1989年以来,制御系の解析・設計・シミュレーションを行うために使われて来ました。

MaTXの特徴として,

  1. 行列,多項式,有理多項式,多項式行列,有理多項式行列などの型が 標準で提供されており,アルゴリズムを簡潔に表現できる。
  2. 言語仕様はC言語の仕様に似ているので,覚えやすい。
  3. インタプリタとコンパイラを目的に応じて使い分けることで, 効率良く作業を進めることができる。
  4. C言語のプログラムをリンクできるので,Cで書かれたソフトウェア 資産を活用できる。(いくつかの変更が必要になる場合もあります。)
  5. EISPACKのアルゴリズムを用いた固有値計算,LINPACKを参照したLU分解, QR分解,QZ分解,特異値分解,RKF45,FFT等の有用関数が提供されている。
  6. 行列の入力編集を簡単に行うための行列エディタが提供されている。
  7. 常微分方程式で記述できるの非線形システム(もちろん線形システムを含む) の連続系のシミュレ-ションおよびサンプル値系(連続 + 離散)のシミュレ- ションを簡単に行うことができる。
  8. 実時間制御用プログラムを直接記述できる。(シミュレーション用の関数 をほとんどそのまま使える。)
  9. ソケットを用いたネットワーク通信ができる。
  10. フリーソフトウェアである。
などがあげられます。

処理系として,インタプリタ(matx)とコンパイラ(matc)が提供されて います。ライブラリ等を含めたパッケージ全体をMaTXと書いて,イン タプリタ(matx)と区別します。コンパイラは, MaTXのソースファイルからC言 語のファイルを生成します。これによりユーザのC言語のプログラムをリンク することもできます。そして, C言語のファイルから生成した実行ファイル はインタプリタより,実効速度・メモリの使用効率の点で優れています。


o 最新版の入手

MaTXの動作が確認されているプラットホームを以下に示します。
Windows 8/10 (Visual C++ 2013)
Windows XP/Vista/7 (Visual C++ 2005), (Visual C++ 2008), (Visual C++ 2010), (Visual C++ 2012), (Borland C++ 5.5.1)
Apple Mac OS X (tar+gzip), LinuxPPC 2000 Q4 (tar+gzip)
Linux (glibc 2.27) Linux 2.x (tar+gzip)
Linux (glibc 2.8) Linux 2.x (tar+gzip)
Linux (X64) Linux 2.x (tar+gzip)
Linux (Itanium2) Linux 2.x (tar+gzip)
Linux (glibc 2.3) Linux 2.x (tar+gzip)
Linux (glibc 2.2) Linux 2.x (tar+gzip)
Linux (glibc 2.1) Linux 2.x (tar+gzip)
Linux (glibc 2.0) Linux 2.x (tar+gzip)
FreeBSD FreeBSD 3.3R, FreeBSD 4.1R, FreeBSD 4.7R,
Sun (Sparc) SunOS 4.1.x Solaris 2.x, Solaris8, Solaris9
Sun (X86) Solaris 2.x, Solaris7, Solaris8, Solaris9
COMPAQ (Alpha) Digital-Unix V4.0, Digital-Unix V5.0
SGI (R10000) IRIX 6.4 System V Release 4
HP 9000/755 HP-UX
CRAY C916/12256 Cray UNICOS
NEWS5000X NEWS-OS 4.2.1R
BSD/OS BSD/OS 2.0
Windows 95/98/ME/NT/2000 (Visual C++ 5.0), (Visual C++ 6.0), (Borland C++ 5.5.1), (DJGPP 2.02)
DOS (DJGPP 2.02)

Windows版は
Vectorの「Windows」-->「プログラミング」-->「その他」
からも入手できます。

o ライセンス

パッケージに含まれるファイルのうちMaTX-utilに含まれるファイル およびDJGPPのファイル(Windows版の場合)を除くものをMaTX本体といい ます。MaTX本体は, 著作権を放棄していないいわゆる「フリーソフトウェ ア」です。以下の規定に従って使用して下さい。MaTX-utilに含まれる ファイルおよびDJGPPのファイル(Windows版の場合)については,それ ぞれのライセンスにしたがって使用してください。
「ソフトウェア使用許諾規定」
  1. 著作権
    MaTX本体の著作権を有する著作者は古賀雅伸である。 著作権表示およびバージョン番号の改変を禁じる。
  2. 使用
    本パッケージの公衆への使用に際しては著作者名を表示する。 また,本項は改変,組み込みされたものに関しても同様とする。
  3. 配布
    配布の際,手数料と認められる額を超える金銭の授受を禁じる。 本パッケージを組み込んだソフトウェアの営利目的の配布を禁じる。
  4. 保証
    著作者は,本パッケージの使用に関連して発生するいかなる損害に ついて責任を負わない。また,プログラムに不備があっても,それ を訂正する義務を負わない。
この「ソフトウェア使用許諾規定」は,パッケージを入手した者に 対して適用されます。

o 登録ユーザがいる団体・組織の数

(2008年10月21日現在)
大学高校・高専公立機関企業 合計
199511 0 1 214
199620 1 11032
199724 3 11442
199831 4 32260
199934 5 52569
200065101358146
200182152181199
200298182899243
20031072135122285
20041082236128294
20051152337141316
20061242437160345
20071272439166351
20081332540171369


o教育機関使用事例

教育機関での使用事例をどんどん紹介したいと考えております。 講義,演習,卒業研究などで使用した事例がありましたら, 開発者 まで連絡をお願い致します。

o応用プログラム

  1. MaTXを用いた H∞ 制御系設計演習 (SICE夏期セミナ'96)
  2. RtMaTXを用いたミニ倒立振子のリアルタイム制御 (INTERMAC'97)
  3. RtMaTXを用いたミニ倒立振子のリアルタイム制御 (D&D'97 Media-Integrated Presentation)
  4. RtMaTXを用いたミニ倒立振子のシミュレーションとリアルタイム制御(2002年)
  5. Control of Mini-inverted pendulum using RtMaTX (SYSID 97 SDS)


oMaTXの適用事例

  1. Masami Iwase, Shingo Kojima, Teruyoshi Sadahiro, Shoshiro Hatakeyama, Setting up MaTX-based Laboratory Experimental Systems -- A Pendulum System with Windows OS -- (paper), Proc. of 8th IFAC Symposium on Advances in Control Education, (2009)
  2. Masami Iwase, Shingo Kojima, Teruyoshi Sadahiro, Shoshiro Hatakeyama, Setting up MaTX-based Laboratory Experimental Systems -- A Pendulum System with Windows OS -- (ppt), Proc. of 8th IFAC Symposium on Advances in Control Education, (2009)
  3. ドゥラゴミル N. ネンチェフ. Space Robot Modeling and Control Based on MaTX and SpaceDyn. 計測自動制御学会東北支部35周年記念学術講演会資料 (1999)
  4. Shoshiro Hayakeyama and Yaodong Pan, MaTX Aided Control Education, Proc. of CACSD'99, Kohala Coast-Island, Hawai'i, U.S.A., pp.480-485 (1999)
  5. Tasuku Hoshino and Katsuhisa Furuta, Modeling and Simulation of Mechanical Systems --- Combination of a Symbolic Computation Tool and MaTX --, Proc. of CACSD'99, Kohala Coast-Island, Hawai'i, U.S.A., pp.462-467 (1999)
  6. Masanobu Koga, MaTX/RtMaTX: A Freeware for Integrated CACSD, Proc. of CACSD'99, Kohala Coast-Island, Hawai'i, U.S.A., pp.451-456 (1999)
  7. Kenichiro Nonaka, VRCS: Visual Roboic Simulation and Control with MaTX/RtMaTX, Proc. of CACSD'99, Kohala Coast-Island, Hawai'i, U.S.A., pp.468-473 (1999)
  8. Makiko Tsukui, MaTX for IO -- Extension of MaTX for Econimic Input-Output Analysis --, Proc. of CACSD'99, Kohala Coast-Island, Hawai'i, U.S.A., pp.474-479 (1999)
  9. Masaki Yamakita, Robot Motion Control by MaTX/RtMaTX, Proc. of CACSD'99, Kohala Coast-Island, Hawai'i, U.S.A., pp.457-461 (1999)
  10. 宮腰 清一, 多賀 厳太郎, 國吉 康夫, 長久保 昌彦, 神経振動子を用いた三次元2足足踏みシミュレーション -- ヒューマノイドの実世界内行動を目指して --, 日本ロボット学会誌, Vol. 18, No. 1, pp.87-93 (2000)
  11. 喜多敏博, カオス同期現象を利用した発電機モデル定数値同定についての基礎検討 電気学会論文誌B, Vol. 121-B, No.12, pp.1833-1838 (2001)
  12. 喜多敏博, AVRを含む一機無限大母線系統モデルにおけるカオス動揺の発生主要因に関する 数値的検討, 電気学会論文誌B, Vol. 122-B, No.1, pp.130-136 (2002)
  13. 秋山孝夫,大久保重範, MaTXを利用した制御工学演習, 第19回ファジィシステムシンポジウム資料 (2003)