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リファレンスマニュアル

関数とコマンドのリファレンスガイドを以下に示す。 各キーワードについて表30に示す内容が述べられる。
 


 
表 30: リファレンスマニュアルの内容
目的 簡単な説明を与える。
形式 関数の書式を示す。
詳細 関数は何をするためのものなのか, またどのような規則や制約があるのかを説明する。
算法 関連するアルゴリズムとルーチンを示す。
例題 関数の使用例を示す。
文献 参考文献等の資料。
参照 関連する関数の参照。


形式の表記法について説明する。関数abs()の形式を次に示す。

    y = abs(x)                       Y = abs(X)
       (Integer|Real|Real) y;           (Matrix|Array|Index) Y;
       (Integer|Real|Complex) x;        (Matrix|Array|Index) X;
  
    y = abs(s)
       Matrix y;
       String s;
関数abs()には,大まかな形式が3種類ある。 1番目の形式
    y = abs(x)
       (Integer|Real|Real) y;
       (Integer|Real|Complex) x;
はスカラ型に関する形式で,整数(Integer)が引数のとき整数を, 実数が引数のとき実数を,複素数が引数のとき実数をそれぞれ返すことを意味する。 同様に,2番目の形式
    Y = abs(X)
       (Matrix|Array|Index) Y;
       (Matrix|Array|Index) X;
は,行列型に関する形式で,引数が行列,配列,指数のとき, それぞれ行列,配列,指数を返すことを意味する。 そして,3番目の形式
    y = abs(s)
       Matrix y;
       String s;
は少し特殊で,引数が文字列のとき行列を返すことを意味する。

関数eig()の形式を次に示す。

    {D,X} = eig(A)       {D,X} = eig(A,B)
       CoMatrix D,X;        CoMatrix D,X;
       Matrix A;            Matrix A,B;
関数eig()には,形式が2種類あり, 一方は1個の行列を受け取り,もう一方は2個の行列を受け取る。 どちらの形式も2個の複素行列を返す。 関数の結果を
    L = eig(A);
のようにリストとして保存したり,
   D = {eig(A)}(1,1,Matrix);
のように多段リストを利用し,直接参照することもできる。

 

Masanobu KOGA 平成11年10月2日